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Man of the Day                        今日のベストパフォーマー
  Boxing-Zineが選ぶ、「今日のリングで最もよい仕事をした人」
12月2日 東京・後楽園ホール 角海老ボクシング 

Man of the day ○ 中嶋 孝文
(ドリーム)日本スーパーバンタム級5位
        
4RTKO2'22"
              ● コーチ義人(角海老宝石)
               
 注目の新旧対決は、中嶋孝文が貫録の4回TKO勝ち。コーチ義人に付け入る隙をほとんど与えず、快勝で5連勝を飾った。

 落ち着いて間合いを保ちながら要所にタイミングのいいクロス気味の右、左フックなどをクリーンヒットして展開をリードした中嶋。コーチのワンツーに返しの左フックの攻めも足とブロックでかわし、打ち終わりを狙った。3回には左のリードを何度となく突き刺してコーチを突き放すと、終了間際にはワンツーからの左アッパーで、一瞬、コーチの腰を落とさせた。

 迎えた4回、上下の右、左フックでコーチを追い込んだ中嶋は、右ボディからの右フックでコーチにヒザをつかせ、最初のダウンを奪うと、再開に応じたコーチに襲いかかる。この場面でステップインしてワンツーを打った際、バッティングで中嶋が右目上をカットするアクシデントも、逆に「(試合を止められる前に)ここでいかないと」とペースアップ。終了ゴングに逃げ込もうとコーチも懸命にダッキングで粘ったが、残り1分以上を耐えることはできなかった。最後はロープに釘づけになったところでワンツーを突き刺され、フォローの左アッパーでしゃがみ込むように崩れ落ちた。

「これまでは練習してきたことを試合で半分も出せなかったけど、この1年は出せるようになってきた。数は少ないですけど、左を出せるようになって相手の動きを止められるようになって、相手にパンチを当てやすくなった」と自身への手応えを語った中嶋は、「『ボクシングマガジン』で注目の試合と取り上げてもらって、どちらが勝つか?というところで勝ち残れたことは、タイトル挑戦に向けてデカいです。いい経験になりました」と初のタイトル挑戦を見据えていた。25戦19勝(8KO)5敗1分。
(船橋)
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