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Boxing-Zine

ジムへ行こう!!!
  プロボクサーを目指す人は迷わず日本プロボクシング協会加盟のジムへ。
じゃあ健康志向の人は…スポーツクラブとボクシングジム、どちらに行きますか? ボクシングジムってなんとなく…コワい?キビシい?クサい?… プロ選手の邪魔にならない? ちゃんと教えてもらえる? そんな心配をして二の足を踏んでいる方、一度、そのドアを開けてみてください。老若男女プロアマ問わず、たくさんの人が熱気の中で拳を放っている姿を目にすることができるでしょう。
本欄では、ボクシングジムってどんなところなのか、ほんの少しずつ、その世界をご紹介していきます。
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 Smile Box スマイルボックス 
                     〜東京・新小岩&足立〜
ここへくれば、なぜか楽しい…  
 
                                取材・文 宮田有理子  写真 山口 裕朗
    
    仕事帰り立ち寄って、笑顔で一日を終えませんか

    
        

    
 その名のとおり、笑顔と笑い声が絶えないジムである。誰より笑っているのは、ほかでもない伊藤洋幸会長だ。
「まず自分が楽しく。そうでないとみんな楽しくないでしょ」
 
運動不足解消、シェイプアップ、ゆくゆくはスパーリング大会出場も。それぞれの目的、目標に向かって、“ボクシングを楽しむ”。それが、スマイルボックスの旗印である。
「ボクシングにはもちろん、勝利を目指すストイックな世界があります。でも、それだけじゃない。一般の人たちにとっては、ストレスは解消できるし、体も締まるし、仲間だってできる。いいことがいっぱいあるっていうことを、もっとたくさんの人に知ってほしいんですよね」

 かつてはそのストイックな世界で戦い、トレーナーとして10年、プロボクサーを育てる充実感も味わった。その上で至った、誰もが楽しめるボクシング、という理想である。

 そもそも「ボクシングで成功して、社長になる」のが夢だったという伊藤さん。大志を抱いて滋賀から上京し、大学で経営を学びながら、宮田ジムからプロデビューも果たした。が、現実は甘くはなかった。引退後は、一般企業に就職したものの、請われてプロのトレーナーに。途中、現役に復帰した時は、老練なテクニックでB級トーナメントを勝ち上がり、話題にもなった。が、運命のいたずらか、決勝の相手がジムの教え子。伊藤さんは棄権して、そのままグローブを吊るすのである。トレーナーとしても定評があった伊藤さんは、しかし、「社長になる!」という夢を捨ててはいなかった。33歳でベンチャー企業に就職。気概のある若者たちがバリバリとプランを形にしていく環境の中、「ボクシングジムの経営、こうすればできるんじゃないか、っていうビジョンができて」、いよいよ20069月、35歳を目前に、新小岩に「Smile Box」をオープンさせたのだった。

「最初の3ヵ月で会員さんは100人を超えました。けど、それは勢いだけ。そこから伸びたのは、試行錯誤と努力の結果です」。
 新小岩店は最寄りの駅から徒歩1520分という立地ながら、常時だいたい170名が在籍。延べ600名が一度は門をくぐっている。 開設当時はリングもサンドバッグを吊るす鉄柱も、正真正銘の手作りだったが、3年目には職人の手が入り、立派なH鋼の柱が大小6基のバッグを支えている。昨年10月には、2号店となる「Smile Box 足立店」を、舎人ライナー扇大橋駅徒歩1分という駅近にオープン。ここは数々の一般人ボクサーのスパーリング大会の会場としても知られるホールであり、試合仕様の立派なリングと広々としたフロアが大きな売り。この2号店がもつポテンシャルを十分に生かすこと、それが目下、伊藤さんの懸案だ。

「ちゃんと経営していくにはやっぱり、どれだけお客さん、つまり会員さんたちの気持ちを満たすか、っていうことだと思うんですよ。会員さん全員の目標をかなえること、それが僕の目標」。
 小中学生や主婦、サラリーマン。人それぞれに違う体力や目的、通いやすい時間帯にあわせて細かくコース分けし、できるかぎり低料金にして敷居を下げたのも、その目標達成のための工夫の一つ。とにかくオプションがたくさんあるので、ぜひホームページをご覧いただきたい。

「仕事帰り、会社では大変なことがあって疲れ切っていても、ここへくればなんか楽しい。ここにくれば笑顔で一日を終えられる、そういう場所でありたいと思っています」。
 会員さん同士の交流会を定期的に開いたり、天井にはなぜかミラーボールが下がっていたり、受付カウンターには甘いお菓子が置いてあったり、それでいてボクシングビデオ・ライブラリーにはマニアックな一本が指し込まれてあったり、と楽しい仕掛けはいっぱいある。が、きっと会員さんたちの心をつかんで離さないのは、伊藤会長の笑い顔と、不釣り合いなくらいの本格ミットではなかろうか。多忙な社長業の合間をぬって練習生と向き合う伊藤さん。そのミットは、見事である。見事に滑らかなコンビネーションを引き出す。
「トレーナーは天職だと思います。この
3分の間にどれだけ相手を満足させるかが、勝負だと思って、いつも向き合ってます」。


オープン6年目の新小岩店は、手作り感あふれるアットホームな雰囲気が魅力。
時には懇親会場へと早変わり


スパーリング大会会場としての機能も備え、広々とした足立店。
試合仕様のリングでマスにも気合いが入る


会長夫人でもある亜矢子さん(左)と新小岩店チーフトレーナーの下立晃大さん


足立店のチーフトレーナーは眞尾聡さん(右)。眞尾夫人もヘルプに駆けつける

    
GYM DATA
Smile Box 新小岩店
所在地 : 〒132-0031 東京都江戸川区松島2-18-17 KM松島ビル2F
電話:03−3653−0773
※JR新小岩駅から徒歩15分
営業時間 休業日: 月〜金 10:00〜12:00/14:00〜23:00
土曜日 12:00〜18:00
日曜祝日 9:00〜12:00
定休日毎月15日・30日(変更あり)

Smile Box 足立店
所在地:

〒123-0873 東京都足立区扇2-25-1 扇橋会館ビルB1
電話:03−3890−7071
※日暮里・舎人ライナー・扇大橋駅徒歩1分

営業時間 休業日: 月〜金 9:0012:00/15:0023:00  
土曜日 
12:0018:00
日曜祝日 
9:0012:00
※レディースライトコース 10:0012:00/15:0017:00
※スチューデント優先タイム 17:0018:00 
 ※日曜営業について ホールイベント使用時はジム休業(月2回程度)


費用: ●入会金 ¥10.500(キャンペーン期間あり)
●月会費 
ライトコース  5,250/ 
スタンダードコース  8,400/ 
アスリートコース  10,500/ 
スチューデントコース(小学生・中学生・高校生対象)  5,250/ 
レディースコース  6,300/ 
レディースライトコース  4,200/
チケット会員  5,250/3(有効期限3ヶ月) 
          9,450
/6(有効期限6ヶ月)
ビジター  2,100/ 
メールアドレス: info@e-smilebox.jp
ホームページ: http://www.e-smilebox.jp

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