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Boxing-Zine

ジムへ行こう!!!
  プロボクサーを目指す人は迷わず日本プロボクシング協会加盟のジムへ。
じゃあ健康志向の人は…スポーツクラブとボクシングジム、どちらに行きますか? ボクシングジムってなんとなく…コワい?キビシい?クサい?… プロ選手の邪魔にならない? ちゃんと教えてもらえる? そんな心配をして二の足を踏んでいる方、一度、そのドアを開けてみてください。老若男女プロアマ問わず、たくさんの人が熱気の中で拳を放っている姿を目にすることができるでしょう。
本欄では、ボクシングジムってどんなところなのか、ほんの少しずつ、その世界をご紹介していきます。
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 三迫ボクシングジム  
                          〜東京・練馬〜
一般会員100人増のわけは…  
 
                                取材・文 宮田有理子  写真 山口 裕朗
    
    開設50余年、今年はビッグウェーブを起こす予感

    グッドデザイン賞受賞の開放的なジムで思いっきり汗を
        

    
   
  いまどきは瀟洒なボクシングジムも珍しくないが、2011年グッドデザイン賞受賞作品という顔をもつジムは、全国探しても、ここだけにちがいない。日本、東洋フライ級チャンピオンだった三迫仁志会長が1960年末に開設した三迫ジムが、創設50年の2010年9月、道路拡張をきっかけに全面建て替えし、新装オープン。線路に面したガラス張りのジムスペース全体がショールームのようで、おのずと人目を引く。約70名だった練習生が、小学生から中高年まで、170名ほどに増えたという話も、まったく納得である。

 しかし、会員100名増の、功労者は、この最新鋭の建物だけではない。元日本スーパーフェザー級3位、熱い打撃戦を信条とし2001年に日本タイトルにも挑戦した、射場哲也トレーナーだ。2003年の引退から数年後、古巣に戻ってみると、練習生の少なさに驚いたという。そこで、もともと一般の人にボクシングを教えることに関心があったという熱いファイターが始めたのが、『サンデーボクシング教室』。社会人生活の貴重な休日を返上して、ミットを持った。「こっちが真剣なら、練習生の人たちだって夢中になるはず」。2010年4月にチーフトレーナーに就任した後も、「1年目の仕事は会員を100人増やすこと。練習生を増やす自信はありました」という射場さんは、みごとそのミッションを完遂したのだ。

 そして2年目からは本格的に、もうひとつ大きな仕事に乗り出した。それは、「名門として、チャンピオンを育てる」こと。日本スーパーフェザー級2位の激闘派・大村光矢を頭に、日本スーパーフライ級2位の戸部洋平、昨年10月に敵地フィリピンでWBCインター王座を獲得したバンタム級の椎野大輝は、日本1位にのぼりつめ、日本スーパーライト級6位には、小原佳太という魅力的なパンチャーも。目下、日本ランキングには7人が名を連ね、「去年は、日本ランカーをいっぱいつくるという目標を達成したので、いよいよ今年は、日本か東洋のベルトを取らせたいですね」と、チーフトレーナーは力を込める。プロ・アマ問わず練習見学に出かけたり、スパーに招いたり、貪欲にアイデアを求める。そんな熱血漢を、世界挑戦経験者の升田貴久トレーナー、元日本ランカーの手塚亮治トレーナー、日曜担当の元プロ、鈴木啓太トレーナーらが支える。
 
 三迫ジムといえば1970年代、炎の男・輪島功一が日本中を沸かせ、80年代には三原正、友利正ら世界チャンピオンを輩出。子ジム、孫ジムが「三迫一門」を形成する。そんな老舗ジムが今年、久々にビッグウェーブを起こしそうな予感だ。三迫会長が「ファイト」の精神を授け、選手たちの兄貴分のような気鋭のトレーナー陣がいて、三迫貴志マネージャーは海外との縁を生かして遠征のチャンスをつくり、あらゆる交渉は敏腕・久保明子マネージャーがさばいてみせる。そして、たくさんの会員さんたち。ジムを会場にして行われた昨年末の忘年会の参加者は、なんと90名。すばらしい厚みのあるチームワークである。
 


ジムフロアは、床から天井まで、ガラス張り。ステップフロア式で、入口→
事務所・男女別更衣室→6m四方のリングが据えられたメインフロア→サンドバッグのスペースと続く


元日本、東洋フライ級チャンピオンの三迫会長が“三迫魂”を伝授する

 清潔感あふれる男女別ロッカールーム。シャワーブースは男子3、女子2とぜいたく
     
      会長はじめ、(後列左3人目から)射場チーフトレーナー、三迫貴志マネージャー、
           升田貴久トレーナーら気鋭のスタッフの下、躍進を期す選手たち


GYM DATA
名称 : 三迫ボクシングジム
所在地 : 〒179-0081 
東京都練馬区北町1-33-10
電話 : 03-5398-2403
費用: ●入会金 ¥10.000
●月会費 
正会員(全営業時間内利用可)12,000円
レギュラー会員(日曜日以外の営業時間内利用可)10,000円
週末会員(土曜日、日曜日の営業時間内利用可) 8,000円
営業時間 休業日: 月〜金 15:00〜23:00(最終入館21:30)
土曜日 13:00〜21:00
日曜日 10:00〜14:00
(月〜土の18:30〜21:00はプロ選手優先練習時間)
メールアドレス: champ@misakogym.jp
ホームページ: http://www.misakogym.jp/index.htm
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