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 2月13日 東京・後楽園ホール 日本スーパーライト級タイトルマッチ
チャンピオン・OPBF1位
和宇慶勇二(ワタナベ)
わうけ・ゆうじ
●[KO7R1'34'']〇 日本 1位・OPBF4位
岩渕真也(草加有沢)
いわぶち・しんや
1981年1月20日/東京都世田谷区 生年月日/出身地 1985年7月16日/埼玉県八潮市
178p 身長 170p
アマ戦績・実績
2000年10月 プロデビュー 2004年2月
19戦15勝7KO3敗
2009年8月 日本王者・小野寺洋介山(オサム)に判定負け
2011年10月 長瀬慎弥(F赤羽)に判定勝ちで日本王座奪取
プロ戦績・実績 20戦17勝14KO3敗
2011年最強後楽園優勝 MVP獲得
左ボクサー タイプ 左ボクサーファイター

 クレバーなボクサータイプ・和宇慶と剛腕うなるハードパンチャー・岩渕、まったくタイプの違うサウスポー同士の対戦。2度目のチャンスで日本チャンピオンになった和宇慶にとっては初防衛戦。右ジャブを散らしながら巧みに距離を保ち、入ってくる相手を左ストレートで迎え撃つ。先の長瀬慎也戦は、まさしく真骨頂だった。一方の岩渕は、元々強打は知られていたが、昨年の最強後楽園トーナメントでは、7月にタフな小池浩太を4回にストップし、10月の決勝は麻生興一を97秒、右でKO。そのビッグパンチャーぶりを改めて誇示している。そんな二人が互いの持ち味を生かしたら…和宇慶が丹念な右ジャブでコントロールし、判定勝ち。岩渕がその破壊力で、早い回に決着をつけるか――。
(宮田)
戦評 岩渕が7回にパワーで逆転KO

  
  剛・柔のサウスポー対決。右の探り合いから、剛の岩渕が先に左右強打でしかける。が、柔の和宇慶はクリーンヒットを許さず、逆に相手のうち終わりに左ストレートを狙って見せる。早期決着が多い岩渕が3回に仕掛け、左ストレートをヒット。しかし決定打にはならず。強打を狙って単発気味の岩渕に対し、和宇慶が右ジャブからカウンターを放つなど、手数で目立つ。中盤を過ぎ、和宇慶優位に進むかと思われた7回。ついに岩渕の豪打がさく裂した。ロープに近づいた和宇慶に、左ストレートから、右フック。その右でみごとに顎を打ち抜かれたチャンピオンは、キャンバスに突っ伏した。立ち上がったものの、足元が定まらず、10カウントが数え上げられた。
※岩渕がタイトル獲得