All About the Sport                                                   専門情報サイト「ボクシング・ジーン」
Boxing-Zine


 2月13日 東京・後楽園ホール 日本スーパーバンタム級タイトルマッチ
チャンピオン・WBA11位・WBC10位
芹江匡晋(伴流
せりえ・まさあき
〇判定3-0●
76-75 77-75 77-73
日本1位・OPBF8位
石本康隆(帝拳)
いしもと・やすたか
1983年3月4日/東京都港区 生年月日/出身地 1981年10月10日/香川県高松市
170p 身長 172p
アマ戦績・実績 1戦1敗
2003年8月 プロデビュー 2002年11月
23戦20勝9KO3敗
2009年12月、木村章司に判定勝ちで日本王座奪取
プロ戦績・実績 24戦19勝3KO5敗
2005年東日本新人王準優勝
2011年最強後楽園優勝
右ボクサーファイター タイプ 右ボクサー
戦績中の4敗は、2005年7月から2006年3月の4連敗。それ以前もそれ以降も、連勝である。
2010年11月の長井祐太戦後、怪我でブランクをつくったが、その間に暫定王座を獲得した瀬藤幹人を昨年7月、判定に破り、王座統一に成功した。その勝利を含めて5度の防衛。
特記 芹江とは2004年1月の3戦目以来8年ぶりの再戦となる。その時は小差1-2の判定負けだった。
2009年11月から7連勝中。

 フィジカルの強さと独特のテンポ、右強打を武器に、王座5度防衛中のチャンピオンと、ストレート系のタイムリーなヒットで確実にポイントを稼ぐ30歳のチャレンジャーがあいまみえる。 「世界」を待ちながら防衛を続ける芹江も充実期にあるが、デビュー10年目で初めてのチャンスをつかんだ石本のこのところの充実ぶりも目を見張るものがある。最強後楽園では日本王座挑戦経験者である長井祐太、塩谷悠に3-0の判定勝ち。ジャブを軸に、出端を的確に叩くさまは、自信にあふれている。 芹江がそんな技巧派をプレッシャーで押し切るのか、それとも石本が充実の王者からコツコツとポイントを奪いとるのか。
(宮田)
戦評 芹江がスタートから自在のボクシング

  芹江が広いスタンスと前に出した左でリズムをとり、右強振で石本を脅かす。2回には右オーバーハンドを連発し、ボディブローにもつなげる。しかし3回になると石本が攻撃のピッチを上げる。左ジャブ、右アッパーで打ち終わりを狙い、ラウンドを制した。それでもチャンピオンのリズムは崩れず、派手な右クロスを放ってはアピール。6回に石本の右アッパー、右ストレートを浴びたが、続く7回は右カウンターで再び上回ってみせた。チャレンジャーの終盤の追い上げも振り切り、芹江が3-0で6度目の防衛に成功した。
※芹江は6度目の防衛に成功